「東京で一人暮らししたい!家賃6万円台の部屋はある?」
「生活費を節約したいけど、どこに気をつければいい?」
東京で一人暮らしをしたい方で、こういったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。この記事では、都内で一人暮らしする場合の具体的な生活費の平均や、生活費を抑える方法をご紹介します。
適切な家選びから生活のやりくりの方法までしっかり学んで、安心して一人暮らしをスタートさせましょう。
一人暮らしの1か月の生活費の平均ってどれくらい?
ここでは、一人暮らしでの1か月あたりの生活費の平均をご紹介します。
具体的な内訳は以下の通りです。
- 電気代
- ガス代
- 食費
- 雑費
それでは詳しくみていきましょう。
1か月の電気代の平均ってどれくらい?
東京などの大都市における単身世帯 1か月の電気代の平均は6,179円です。
参照:政府統計「家計調査・家計収支編 単身世帯」2022年1~3月期
電気代は、季節によって変動が大きい費用です。家にいる時間が長いほど部屋の電気やエアコンの稼働時間も長くなるので、毎月の支出を把握することが大事です。
冬は、エアコンや加湿器などを使用すると1万円近くになることも少なくありません。電気代が気になる場合は、電気毛布を使用したり厚着で過ごすなどの防寒対策が必要でしょう。
夏の場合は、エアコンの温度設定をいつもより1℃高く設定するだけでも節電が可能です。
1か月のガス代の平均ってどれくらい?
東京などの大都市における単身世帯での1か月のガス代の平均は3,443円です。
毎日自炊している方やお湯で洗い物をしている方、長風呂が好きな方などは、ガス代が高くなりやすいです。
1か月の食費ってどれくらい?
東京などの大都市における単身世帯での1か月の食費代の平均は37,610円です。
食費には、自炊に使う野菜や肉・米以外にも、飲み物やおやつ代などが含まれます。
日常的にコンビニを利用したり、外食が多い場合は、食費が高くなりやすいです。
普段から自炊を心掛けている人は平均よりも安く抑えることができるでしょう。
東京都内は食材の物価も高いので、地元と比較して野菜や魚の価格に驚く人もいるかもしれません。引越し先を選ぶ際は、近所に安いスーパーがあるかチェックしてみましょう。
1か月の雑費ってどれくらい?
東京などの大都市における単身世帯での1か月の雑費代の平均は13,497円です。
雑費とは、洗剤やティッシュなどの生活日用品にかかる費用や、不定期に発生する交通費・冠婚葬祭などのことです。
生活用品は個人によってかかる費用にバラつきがあります。
特にこだわりがなく必要最低限のもので良い場合は、プライベートブランドや100円ショップで購入することでかなり節約できます。
また、遊びにいく際の交通手段は、都内であれば徒歩や自転車も検討しましょう。
手取りに対する理想の生活費
ここでは、手取りの金額に対する生活費を具体的な金額を提示しながら解説します。
毎月のお給料で上手にやりくりするためには、生活費を細かく分類して把握することが大事です。
それぞれ詳しくみていきましょう。
手取りとは
額面と手取りの違いや、毎月の給料明細をどのように見ればいいのかご存じでしょうか。まずは「手取り」について定義を知っておきましょう。
手取りとは、給料のうち実際に振り込まれる金額のことを指しています。
毎月の給料は、基本給に加えて通勤手当や残業代などを合わせた総支給金額を「額面」と呼びます。額面から、所得税や社会保険料を控除したものが「差引支給額(手取り)」となります。
注意したいことは、住民税を納めるのは社会人2年目以降だということです。
そのため2年目で昇給していても、新卒のときの方が手取りが多いと感じる場合もあるかもしれません。
住民税は前年度の収入によって決まるので、2年目以降の手取りは住民税の控除分が減ると覚えておきましょう。
手取り18万円の場合の支出額
厚生労働省によると、令和4年の大学卒業者の初任給の平均は21万円程です。
所得税や雇用保険などを引いて考えると手取りは約17万~18万円程になります。
ここでは、手取り18万の場合の理想の生活費をご紹介します。
支出項目 | 支出割合 | 支出金額手取り18万の場合 |
---|---|---|
家賃 | 30% | 54,000円 |
食費 | 20% | 36,000円 |
水道光熱費 | 5% | 9,000円 |
服飾・日用品 | 5% | 9,000円 |
通信費 | 5% | 9,000円 |
医療費・保険代 | 3% | 5,400円 |
その他雑費 | 2% | 3,600円 |
交際費・趣味・娯楽など | 20% | 36,000円 |
貯金 | 10% | 18,000円 |
これらはあくまでも目安です。食費や日用品などは、自分で調整しやすい項目なので、毎月の給料で生活費全てが収まるように、自分で書き出してみることをおすすめします。
貯金は手取りの10%を目標にしよう
手取りの10~20%を貯金することが望ましいです。
新生活を始めるにあたって、最初の1年は何かと出費が増えることも多いですが、毎月決まった額を貯金するためには、貯金額をあらかじめ決めることが大切です。
気付かぬうちに使ってしまわないように、給料日に貯金専用の口座に振り込むなど、最初から貯金分を引いたお金で生活をすることに慣れましょう。
ボーナスの支給がある場合は、40%程度を目安に貯金に回すと良いです。貯金があることで、今後の大きな出費にも備えることができます。
結婚や出産などのライフイベントの他にも、資格取得のための勉強や趣味など、やりたいことができた際にすぐにチャレンジできるように、無理のない範囲で貯金をしましょう。
生活費を抑える方法
ここでは生活費を節約するための方法について5点ご紹介します。
具体的な方法は以下の通りです。
- 自炊をする
- 毎日の習慣を見直す
- 部屋をきれいをする
- 趣味代を節約
- 固定費の見直し
それぞれ詳しくみていきましょう。
自炊をする
食費を抑えるためには、毎日3食自炊をすることが望ましいです。
毎日外食やコンビニなどで買っていると、1日あたりの食費は2,000円以上になることもあるでしょう。
週に1、2回スーパーに行き、食材をまとめ買いすることで、1食あたりの食費は大幅に節約できるでしょう。野菜や特売の肉などを買って、毎日の献立に合わせて冷凍保存しておくと、無駄なく調理が可能です。
料理が苦手な場合は、ご飯だけ炊いて惣菜や冷凍食品などを組み合わせるなど、できることから始めてみましょう。
また、自宅で飲む飲み物は一度に沢山作って、外出時にマイボトルを持参するなど工夫してみてください。
毎日の習慣を見直す
生活費を抑えるためには、浪費の習慣がないか見直すことも大切です。
以下のような行動があるとお金が貯まりにくくなってしまいます。
- コンビニでお菓子・雑誌を買う
- 毎日自販機を使う
- 仕事帰りにカフェに寄る
- 近くでもタクシーを利用する
ささいな贅沢やご褒美を頻繁にしていると、気付くと無駄な出費が多くなってしまいます。全てを一度に止めるのはストレスになってしまうので、家計簿をつけて何にお金を費やしているのか把握してみると良いでしょう。
おすすめの家計簿アプリについてはこちらから。
お金管理が苦手な人におすすめ。家計簿アプリ5選・比較。
小さな無駄遣いがなくなれば、欲しいものを買うお金を貯めることもできます。
部屋をきれいをする
部屋をきれいに整理整頓することは、生活費を抑えることにつながります。
物がたくさんあって、どこに何があるのか分からない状態だと、いざ必要な時に見つからず再び購入してしまうこともあるでしょう。
また、冷蔵庫や備蓄食材を整理することで、賞味期限切れなど食品ロスも防げます。
不要なものを断捨離すると部屋がすっきりとして、きれいな部屋を維持するために物欲も減るかもしれません。
不要な洋服や書籍などは、フリマアプリを利用して売ることもできます。
日用品は、何があるのか一目でわかるようになるので、無駄な買い物を減らせるでしょう。
趣味代を節約
休日や仕事終わりのプライベートな時間を充実させるために、さまざまな趣味を楽しんでいる方も多いと思います。
しかし、お金がかかる趣味は複数あるほど出費がかさみます。
なかには、スポーツジムに入会したのに、1か月に数回しか行けていないなんて方もいるのではないでしょうか。また、読書好きの場合、書店で何冊も購入すると書籍代がかかりますよね。ジムは回数券を購入したり、本は図書館を利用したりなど、楽しみ方を変えるだけでも生活費を抑えることができます。
趣味の予算を増やしたい場合は、他の支出項目を見直してみることをおすすめします。
固定費の見直し
生活費を抑えるためには、固定費を見直してみることが大事です。
固定費とは、毎月決まった金額の支出のことで、家賃や、スマホ代、保険などが挙げられます。
食費や生活費は、月々によって変動があり、購入のたびに安いものを探すという行動が面倒に感じている人も多いはず。
固定費を一度見直しすると、毎月の支出額が減るので、ラクに生活できますよ。映画・ドラマや漫画、ゲームなどのサブスクリプションは便利なサービスですが、沢山登録していると、固定費が増えてしまいます。
今登録しているサブスクリプションを見直して、厳選することも検討してみましょう。
手取り別おすすめの家賃相場
ここでは、手取り別の家賃相場や、東京都内での物件の探し方についてご紹介します。
予算内で良い家が見つかるように、相場を知っておきましょう。
家賃は手取りの3分の1
理想の生活費の割合でもご紹介しましたが、一般的に一人暮らしの家賃は、手取り金額の3分の1以下に収めることが望ましいです。
固定費の中でも最も大きい割合を占める家賃は、家探しの際に1番の条件として挙げるポイントでしょう。
手取り金額の3分の1を目安とした場合の家賃は以下の通りです。
手取り額 | 家賃 |
---|---|
手取り15万 | 50,000円 |
手取り18万 | 60,000円 |
手取り19万 | 63,000円 |
手取り20万 | 66,000円 |
手取り21万 | 70,000円 |
会社から家賃手当が支給される場合は、その分を含めた手取り金額で家賃を決めても良いでしょう。家賃には、管理費や共益費が別途かかる場合があるので、全て合わせた金額で検討してください。
東京23区内ならどんな物件がある?
東京23区内で実際に家探しをすると、どのような部屋が見つかるのかご紹介します。
家賃(管理費込み) | 所在地 | 交通 | 間取り | 築年数 |
---|---|---|---|---|
4.5万 | 杉並区 | 徒歩10分 | ワンルーム4.7帖 | 11年 |
5.3万 | 江戸川区 | 徒歩6分 | ワンルーム4帖 | 34年 |
6.2万 | 世田谷区 | 徒歩6分 | 1K洋室6帖 | 36年 |
6.7万 | 練馬区 | 徒歩8分 | 1K6帖+キッチン | 24年 |
予算内で物件を探すと、部屋の広さや場所などの条件を譲歩しなければなりません。
23区でも家賃が安い区は、江戸川区・葛飾区で6万前後の物件が見つかります。6.5万から7万前後の物件は、杉並区・足立区・練馬区などに豊富にあります。
家探しをする際には、セキュリティ面や周囲の環境、騒音の有無なども配慮しながら選びましょう。
家賃を抑えたい!家探しのポイント
東京23区の家賃相場をふまえた上で家賃を抑えたい人は、以下の条件を入れるほど安い物件が見つかります。
- 駅から15分以上
- 築年数20年以上
- ユニットバス
- ワンルーム
物件を選ぶ際に、重要視したい条件に優先順位をつけることが大事です。
家賃の予算を決めたら、次にどうしても譲れない条件を決めましょう。
駅から近い物件や、築浅の物件は家賃が高くなります。また、バス・トイレ別や1Kタイプ、マンションタイプになると、予算内では見つかりにくいかもしれません。
どれか1つでも妥協することで、複数の物件がヒットします。
写真だけでは分かりにくい雰囲気は、実際に内見して確かめてくださいね。
まとめ
今回は、東京での一人暮らしにかかる生活費や家賃の相場、生活費の節約のコツなどを紹介しました。
一人暮らしは何かとお金がかかるので始めは大変かもしれませんが、ワクワクすることもたくさんです。
一人暮らしにかかる費用や生活費の相場が参考になれば幸いです。