毎月の請求書を見て「携帯料金が高い」と感じることはないでしょうか?
また、高い気はしつつ仕方ないと思っている人もいると思います。
しかし、毎月の携帯料金もできるだけ安くできたら嬉しいですよね。
そこでこの記事では、携帯料金が高くなってしまう理由と安くする方法を解説します。
そもそも、自分の携帯料金が他の人よりも高いのかどうか、参考までに全国の平均額も合わせて紹介していきますね。
なぜスマホ代・携帯料金が高いのか
携帯料金が高いとは感じつつ、それが一般的で妥当な金額なのかよくわからない、という方もいるのではないでしょうか。
また、高かったとしてもなぜ高くなってしまうのか分からない方もいると思います。
そこでまず、全国の平均的な携帯料金と、料金が高くなってしまう理由を解説します。
年代別 携帯料金の平均
まずは携帯料金の平均額を確認してみましょう。
2021年の総務省による家計支出データによると、毎月の携帯料金の平均額(端末料金含む)は下記のようになっています。
年齢 | 平均額 |
---|---|
34歳以下 | 約6,500円 |
35歳〜59歳 | 約7,300円 |
60歳以上 | 約4,300円 |
65歳以上 | 約4,000円 |
こちらは単身世帯の統計のため、学割・家族割などを利用している方はさらに安いと思われます。
あなたの携帯料金が平均金額よりも多い場合は、必要以上に料金を払いすぎてしまっているかもしれません。
また、2021年には、政府から通信料を見直す圧力がかかったことで、大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)が格安の新プランを発表し話題になりました。
それに影響を受けて他の事業者も価格調整やオプションの充実を図っています。
もし携帯料金を安くしたいと考えているなら、今がプランや利用サービスを見直す良い機会かもしれません。
スマホ代・携帯料金が高くなってしまうポイント
次は、携帯料金が高くなってしまう理由や、それを踏まえて料金を安くする方法を紹介します。
高い理由1:オプション契約が多い
留守番電話サービスやセキュリティソフトなどさまざまなオプションに入っている場合も、携帯料金が高くなりがちです。
一つひとつは数百円と安くても、いくつも入っていると料金も高額になってしまいます。実はあまり使っておらず無駄な支払いをしている可能性も。
下記のようなオプションがないか確認してみましょう。
- 使う機会の少ない、キャリアのオリジナルコンテンツ
- 他のアプリで代用できるカーナビなどの機能
- 無料期間が終了したサブスクサービス
オプション契約は定期的にチェックして、不要なものが無いか見直すことが大切です。
高い理由2:契約プランの通信容量が少なすぎる・多すぎる
契約しているプランの通信容量と、実際に使っている通信量が合っていない場合も、携帯料金が必要以上に高くなってしまいます。
契約プランの通信容量が少なすぎる場合、速度制限がかかり、追加で容量を購入してしまいがち。
追加料金は少し割高になることも多く、容量が大きいプランに変更したほうがお得になる場合があります。
逆に、毎月通信容量が余っているという方は、容量が少ない格安プランに変更できるかもしれません。
とくに自宅でも学校や職場でもWifiを使用している方は、思ったよりモバイル通信量が少ないこともあるため、毎月の請求明細から通信量を確認してみましょう。
高い理由3:通話料金が多い
通話料金は大幅な料金UPに繋がることがあります。
通話料は、30秒ごとに約22円の料金設定が一般的。10分で440円、30分話すと1,320円なので、うっかり長電話をしてしまうと数千円単位で携帯料金が上がってしまいます。
請求明細を見て通話料金が高い場合、LINEなどのメッセージアプリで代用するか、電話し放題のプランを検討すると良いでしょう。
高い理由4:端末の分割払いが含まれている
携帯料金の契約とセットでスマホ端末を購入した場合、スマホの端末代を分割で毎月の携帯料金と一緒に支払っている方も多いと思います。
その場合、初期費用を安くでき、キャンペーンなどで割引が利くこともあるのですが、月々の料金は高く感じられるかもしれません。
スマホ本体の料金は必ずかかってしまうものなので、スマホ料金を含めない金額が高いかどうかを確認すると良いでしょう。
また、次回スマホを買い換える際は、端末料金が安いものを検討するのもおすすめです。
まずは自分の契約プランと請求明細を確認して、何にどれだけかかっているかを知ることが大切です。
生活費を節約したいなら、家計簿アプリで家計管理から始めるのもおすすめ!
スマホ代・携帯代を安くする方法
携帯料金が高くなってしまっているポイントを踏まえて、ここからは料金を安くする方法を紹介します。
オプションを見直す
まずは今入っているオプションを見直してみましょう。
前半の「携帯料金が高くなってしまう理由」で解説したような不要なオプションを解約すれば、それぞれ数百円〜1,000円分程度の節約に繋がります。
- 使う機会の少ないキャリアのオリジナルコンテンツ
- 他のアプリで代用できるカーナビなどの機能
- 無料期間が終了したサブスクサービス
使った覚えのないものや、他のアプリで代用できるものなどは解約を検討したいオプションです。
契約プランを見直す
契約プランと毎月使っている通信量・通話時間のバランスが合っているかも大切なポイントです。
たとえば通信容量の契約が5GBのところ、実際に使っている通信量が2〜3GBであれば、3GBの安いプランに変更しても問題ありません。
通信量を使う月もあれば使わない月もあるという方は、使用量に合わせて段階的に料金が変わるプランがおすすめです。
また、毎月のように通話料金が1,000円近くかかっているという人は、無料通話プラン/オプションを使うことで通話料が安くなる可能性があります。
端末代金が安いスマホを買う
携帯の電話料金や通信量とは別に、安いスマホ端末を買うことも大きな節約に繋がります。
最新機種なら10万円以上かかるスマホ代金も、世代が古いものやスペックにこだわらない低価格帯のものであれば1万円台から購入可能。中古スマホを購入するのもひとつです。
格安SIMに乗り換える
一番大きな節約効果が出やすいのが、格安SIMに乗り換えることです。
格安SIMについては次の項目で詳しく解説しますが、基本通信料が安く、500MBや1GBなど少量・少額プランも契約可能。
3GBのプランで比較してみると、大手キャリアの平均額が約5,000円に対して、格安SIMブランドは平均で約1,300円程度と、毎月3,000円以上も節約できます。
毎月の利用通信量が1GB〜20GBの方は、格安SIMのほうが安くなる可能性が高いです!
格安SIMってなに?
ここからは携帯料金を安くできる格安SIMについて詳しく解説していきます。
格安SIMとは
格安SIMは、その名の通り格安料金で利用できる通信サービスです。
2000年代初頭からサービスが始まり、近年利用者が増加。政府の意向で料金プランの見直しが迫られた2021年からは、さらにプランやサービスが充実してきました。
携帯料金を見直すときにはぜひ検討をおすすめしたいサービスです。
格安SIMは、大きく3つのカテゴリに分かれています。
- 大手キャリアのオンライン専用プラン
- 大手キャリアのサブブランド
- MVNO(大手通信会社の通信網をレンタルしている事業者)
大手キャリアとは、主にドコモ・au・ソフトバンクの3社で、自社の通信網を持っている事業者のことを言います。
楽天モバイルも同じく自社の通信網を持っていますが、料金が安いため格安SIMと一緒に紹介されることが多いです。
MVNOは、大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の通信網をレンタルしてサービス提供をしている事業者で、初期の格安SIMはこのMVNOがメインでした。
それぞれ少しずつ特徴が異なり、格安SIMを選ぶときは確認しておきたいポイントです。
大手キャリアのオンライン専用プラン
ドコモ・au・ソフトバンクが提供するオンライン申し込み限定のプランです。
オンラインでの申込みに限定したことで、店舗の維持費や人件費を削減。最安クラスの料金設定を実現しました。
大手キャリアが提供している安心感があり、通信速度も安定していることが魅力。今まで契約していた大手キャリア系列のプランにすれば、電話番号引き継ぎの手間や手数料もかかりません。
ただ、店舗での修理対応や問い合わせもできないため、オンラインでの申込みに慣れていない人には少しハードルが高く感じるかもしれません。周りに相談できる人がいると安心です。
キャリアのオンライン専用ブランド
大手キャリアのサブブランド
大手キャリアのサブブランドは、比較的安定した通信に加えて、プランやオプションも充実しているのが特徴です。
スマホ端末の購入や家族割など、大手キャリアに近いサービスも扱っています。
店舗も運営しているため、格安スマホ初心者にもおすすめ。その分オンライン専用プランやMVNOに比べるとやや料金が高めです。
キャリアのサブブランド
MVNO
大手キャリアの通信網をレンタルして、サービスを提供している事業者です。
通信網の管理コストや人件費を抑えられるため、全体的に料金が安く、500MB〜1GBの少量・定額プランも扱っています。
外でスマホをあまり使わない人など、最低限の通信・通話だけで良いという方にはとくにおすすめ。とにかく携帯料金を安くしたいという方にも人気です。
通信網をレンタルしていることで通信速度が遅い場合があり、事前に口コミなどで確認しておくことをおすすめします。
MVNOブランド例
など
格安SIMのデメリット
安くてお得な格安スマホですが、安い分デメリットもあるのではと不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこでここでは、格安SIMのデメリットとメリットを紹介します。
プランや事業者によって当てはまらないものもあるため、プランを選ぶ際のチェック項目として参考にしてもらえればと思います。
格安SIMのデメリットは、以下の通りです。
- 事業者によって通信速度が遅いことがある
- 自分でスマホを用意する必要がある(店舗で買える事業者もある)
- SIMカードが自分のスマホに対応しているか確認が必要
- 契約手続きや初期設定は(ある程度)自分で行う必要がある
- キャリアメールは使えない
- サービスによって留守番電話やLINEのID検索など利用できない機能がある
- 大容量のデータプランの場合は、大手キャリアのほうがお得になる可能性がある
気になりやすいポイントは、通信速度や手続きを自分で行う必要がある点です。
通信速度が気になる方は、通信が安定している大手キャリアのオンライン専用プランやサブブランドがおすすめです。
契約や初期設定が自分一人で出来るか不安という方は、店舗があるブランドのほうが安心でしょう。
MVNOの通信速度は、公表されている実測値の他に口コミを調べるのがおすすめです。
格安SIMのメリット
格安SIMは近年利用者も増えてきている人気のサービスです。
キャリア限定のオプションが使えなかったり、手続きを自分でやる必要があったりするものの、メリットが大きいのも事実。料金の安さも含め、改めて格安SMのメリットを紹介します。
- 通信料が安い
- 料金プランがシンプルでわかりやすい
- 余計なオプションに入らずに済む
- データ量も少量から契約でき、自分に合った使い方ができる
- スマホを買い換えずに使える
- 契約期間の縛りが無く、すぐに乗り換えできる
通信料の安さは格安SIMの最大の魅力です。
プランもシンプルでわかりやすく、必要なものだけ契約できるのも◎。シンプルなおかげで手続きもしやすく、オンラインでの登録や申込みに慣れている人はスムーズに進められるでしょう。
携帯料金を安くしたいと思ったら、ぜひおすすめしたい選択肢です。
デメリットよりもメリットを大きく感じる人が多いのではないでしょうか。
まとめ
毎月の携帯料金が高くなってしまうポイントと安くする方法を紹介しました。
スマホ・携帯プランは、自分自身の毎月の通信量・通話量を確認し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
格安SIMへの乗り換えも、携帯料金を安くするには効果的。
たくさんのサービスが充実している今は、乗り換えるにはおすすめのタイミングです。
携帯料金の見直しをする際にはぜひ検討してみてください。