引越しするとき、インターネット回線の開始手続きの具体的な方法や手順について、どうしたらいいのかお悩みではないでしょうか?
今回は、インターネット回線の種類から、引越しに伴うインターネット回線の使用中止・引越し先での手続きについて、継続と新規のパターン別に解説します。
引越し当日から快適に使えるノウハウも紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
インターネットの引越し手続きの流れ

現在使用しているインターネットの回線やプロバイダは、どんなプランでどこの会社と契約しているのかご存じでしょうか?
引越しの際、インターネットの手続きに必要なことは、現在使用している回線業者とプロバイダについての契約の確認です。
回線業者とは、インターネットに接続できる回線を提供する業者を指し、プロバイダは、その回線を利用してインターネットに接続するためのサービスを提供しています。
家でインターネットが使えるということは、回線業者とプロバイダの両方を契約していることになります。
また、セットで契約しているケースもあるので事前に確認しておきましょう。
現在お使いの回線の契約を継続するか、新規で契約するのかを選択し、引越しする旨を回線業者とプロバイダに連絡します。
回線の工事って何?必要なの?
引越し先の新居に光ケーブルが通っていない場合、部屋に回線を引き込む工事が必要です。
近くの電柱から光回線を引き込み、配線を外壁に固定し部屋に導入します。
マンションなどの集合住宅では光回線が導入されていることが多く、共有スペースに含まれている光ファイバーを室内へ引き込んで設定を完了させればインターネットが使えます。
光回線が導入されていない場合は、管理会社や大家さんに回線の工事の許可をもらわなくてはいけません。
工事はエアコンのダクトや電話線の配管を利用できますが、建物の構造によっては壁に穴をあけるケースもあり、派遣工事は立ち合いが必要です。
工事費用は15,000円~44,000円と幅広く、1~2時間程で工事は完了しますが、3月~6月の繁忙期には1~2か月ほど工事ができない可能性があります。
引越し当日から、快適にインターネットが使えるようにするには、引越しが決まったらすぐに計画を立てて準備しましょう。
インターネット回線の種類
インターネット回線の種類は、大きく分けて有線タイプと無線タイプの2種類あります。
選び方はライフスタイルや予算などによって異なります。
有線タイプには「光回線」「ADSL」「ケーブルテレビ」があり、無線タイプには「モバイル回線」があります。
それぞれのメリット・デメリット、特徴について詳しく紹介します!
光回線
光回線は、光ファイバーケーブルを利用した、最も高速で安定した通信を提供しています。
自宅でインターネットを使用する人に向いており、動画やオンラインゲームなどデータ量の重いものでも快適です。
メリット
通信制限がなく品質が安定している。
デメリット
初期費用が高く外出先などへ持ち運びができない。
ADSL
家庭にある電話回線を利用してインターネットにつなぐ方法で、開通工事を行う必要がありません。
メリット
料金が安くインターネット回線の利用まで時間がかからないため、気軽に始めたい人におすすめ。
デメリット
光回線より速度が遅い。
光回線が使用できるエリアでは新規の申し込みが終了しており、2024年3月31日にサービスが完全終了する。
ケーブルテレビ
ケーブルテレビの回線はインターネットに接続して使用でき、ケーブルテレビを契約している場合安くなります。
光回線に比べて高速通信はやや劣りますが、通信が安定しており自宅でインターネットを使用する人に向いています。
メリット
通信制限がなく、光回線が使用できない地域でも利用可能。
デメリット
ケーブルテレビに加入せずインターネットのみ利用する場合、月額料金が割高になる。
モバイル回線
ケーブルではなく無線で基地局と接続する仕組みで、主にスマートフォンに使用される無線のインターネット回線を使います。
部屋にWi-Fiルーターを設置する方法で、開通工事なしですぐにインターネットを使用できます。
メリット
初期費用は端末代くらいで月額料金が安く手軽に使用することができ、光回線と比べると速度はやや劣るが高速通信が可能。
デメリット
提供エリア内でないと使用できず、電波が不安定になる可能性がある。
インターネットの使用中止手続き
引越しまでに、今まで使っているインターネットの使用中止の手続きをしなければなりません。
賃貸住宅の場合、回線撤去が必要かどうか管理会社や大家さんに確認し、撤去が必要な場合は工事の日を決めておく必要があります。
今までのインターネット回線を継続して使う場合と、新しく契約して使う場合の手続き方法が異なるため、それぞれの具体的な確認事項と手続きを紹介します。
継続して使う場合
今使っているインターネット回線を継続して使用する場合、引越し先のエリアでもサービスが使用できるのか確認する必要があります。
新居がサービスエリア外だった場合、解約して乗り換えなければいけません。
エリア内であっても、新居が集合住宅でその回線を導入しているか確認しましょう。
集合住宅の場合、すでにインターネット回線が導入されているケースがあり、今まで契約していたサービスが受けられない可能性も出てきます。
引越し先の物件の管理会社や管理人さんに、契約している回線業者を早めに聞いておきましょう。
確認ができたら、継続して使う場合は引越し日を回線業者とプロバイダに連絡して使用中止を伝えます。
新しく使う場合
引越し先で新規契約する場合は、今使っているインターネット回線を解約する必要があります。
契約月以外で解約する場合、違約金が発生する可能性があるため、解約の費用を確認しておきましょう。
今すぐ解約して違約金を支払うのか、それとも契約満了まで利用した方が安いのか比較してみましょう。
新規契約の場合、キャンペーンで無料になるサービスもあるため事前に調べておきましょう!
インターネットの使用開始手続き
引越し先の家でインターネット回線設備の有無を確認し、無い場合は管理会社や大家さんに工事の許可を取らなければいけません。
今までのインターネットを継続して使う場合と、新しく契約する場合の開始手続きを紹介します。
継続して使う場合
継続して使う場合、手続きがシンプルで解約金が発生しないので、手間をかけずにインターネットを使用することができます。
しかし、移動手続きの手数料や引越し先の工事費が自己負担の可能性もあります。
回線設備やエリアの問題が解決したら、引越しすることを回線事業者とプロバイダに伝えて移動手続きをします。
具体的な手順は次の通りです。
- 新居の住所を伝える
- 移動希望日
- レンタル機器の返却の有無
- 工事希望日と費用を確認
新居で回線工事が必要な場合、工事の日程が詰まっていることがありますので、1か月前には申し込みしておきましょう。
新規キャンペーンも利用できないため、移動費用が高額だったり、引越しを機に回線を見直したい人には新規契約を探すのもおすすめです。
新しく使う場合
新しく回線業者とプロバイダを契約して使う場合、新住所のエリアで利用できる事業者を選んで申し込みをしなければなりません。
月額や通信速度など自分が希望する回線の種類を選び、キャンペーンやサービスなどお得に契約できる回線亊業者やプロバイダに、ネットや電話で問い合わせておきましょう。
乗り換えによるキャッシュバックなど、さまざまな特典があるので事前に調べておきましょう♪
具体的な手順は次の通りです。
- 新居の住所と電話番号を伝える
- インターネットの開通希望日
- レンタル機器の有無
- 工事の日程と費用を確認
申し込みから開通まで、最低でも1か月をみておくと余裕をもって手続きができます。
キャンペーンがないと新規契約分の工事費が高額になる可能性があるので注意しましょう。
インターネットの手続きに関わるよくある質問

これまでインターネットの手続きについて解説してきましたが、引越しによる継続や新規契約、そして解約についてよくある質問を集めてみました。
インターネットの引越しは、引越し先の工事の予約が必要な場合は申し込みから約2~3週間かかるため、引越しの1か月前には連絡しておきましょう。
しかし、引越し繁忙期の2月~5月は工事が大変混みあうため、予約が取りにくくなります。転居が決まったらすぐに予約を取っておきましょう。
旧居でインターネットが利用できるのは、引越し前の移転工事をするまでです。
撤去工事をしてしまうと、回線が部屋まで来ないため使うことができません。
今お使いのネット機器(モデムやONUなど)がレンタルの場合、転居の際に契約業者に返却し、引越し先では新しい機器が送られてきます。
返却方法は移転や解約の手続きの時に案内があり、業者から返却用の袋を渡されますので、返送して返却完了です。
引越しをしたら、プロバイダへは住所変更の連絡をしなければなりません。
また、引越し先での住居タイプが変わる場合、プランの変更が必要になります。
引越し先で今お使いのプロバイダを使用しない場合、解約をしなければ料金を支払い続けることになりますので注意が必要です。
まとめ
引越し時のインターネット回線の開始手続きは、引越し先ですぐに使用したい場合、最低でも1か月前までには済ませておきましょう。
インターネットの引越し方法が複雑に感じても、1つずつ順番に手続きしていけばあなたに合ったネット環境が作れます。
もし、忙しくて出来ないのであれば新居でのインターネット回線契約までの間、ポケットWi-Fiでつないでおくのもおすすめです。